ポブレイによるレンダリングマニュアル。
メタセコイアで作ったモデルをポブレイでレンダリングする方法です。
ジュエリー(リング)のデータを使うことを前提なのでジュエリー以外には使えません。
悪しからず。
下記使用ソフトをDLしてください。
メタセコイアLE
ポブレイ
1、メタセコ(フリーウェア)でモデルを作ります。
今回はレンダリングマニュアルなのでモデリングについては次回。
他のソフトで作ったものを読み込んでもかまいません。
このときオブジェクトとXYZ軸が↓の配置になるようにしてください。
Z軸(青色)方向に穴が開いています。
穴の中央は原点に合わせてあります。
次にオブジェクトを1つにまとめてください。
オブジェクトをドラッグすると統合できます。
↓のように名前は半角英数しか使えません。
「obj1」とします。
次に材質を↓のように全部削除してください。
補足
今回は全部ゴールド色で作ります。
宝石を入れたりすることも可能ですが、メンドウなので省きます。
2、メタセコ有償版(登録済)もしくはメタセコLEでpov形式で出力をします。
メタセコ有償版(登録無し)ではpov形式の出力はできません。
「名前をつけて保存」からpov形式で保存します。
このときも名前に半角英数字しか使えません。
名前は「aaa.pov」とします。
↓のようなオプションが出るので。
「incファイルに分離」にチェックを入れてください。
「左右を反転する」のチェックを外してください。
メタセコは閉じてください。
3、保存をすると「aaa.inc」と「aaa.pov」の2つのファイルが作られるはずです。
その中の「aaa.inc」というファイルをメモ帳で開いてください。
メモ帳のくせに異様に時間がかかります。
その一番上。
#declare MQODefault = texture {
pigment { color rgb<1.0, 1.0, 1.0> }
finish { ambient 0.25 diffuse 1.0 }
}
この部分を。
#declare MQODefault = texture {
pigment {color rgb <1.00,0.90,0.60> }
finish {
ambient rgb <0.074,0.066,0.044>
brilliance 40
diffuse 0.7
reflection rgb <0.74,0.66,0.44>
metallic
specular 0.8
roughness 0.015
}
}
このように書き換えてください。
これでゴールドの設定になります。
上書きをして閉じてください。
補足。
ポブレイで材質に何も記入しないので全てが「MQODefault」になります。
4、「pov」というファイルを開いてください。
こんな感じ。
// Created by Metasequoia
#include "aaa.inc"
camera {
location <0, 0, -1000.000000>
look_at <0, 0, 0>
}
light_source { <500.000000, 500.000000, -1000.000000> color rgb 1 }
object { obj1 }
#include "aaa.inc"はさっきメモ帳で開いたファイル名です。
object { obj1 }はオブジェクト名です。
この部分を。
// Created by Metasequoia
#include "aaa.inc"
#include "colors.inc"
global_settings {max_trace_level 5}
camera{
location <100, 0, 0>
right <-1.33, 0, 0>
sky <0, 0, 1>
look_at <0, 0, 0>
rotate <0,-45,45>
angle 40
aperture 3
focal_point <20,0,20>
blur_samples 50
}
light_source {
<600, 0, 0>
color 0.8
area_light
y*20,
z*20,
10,10
rotate <0, -70, 40>
adaptive 0
jitter
}
plane{
z,-12.65
texture{
pigment{ color White }
}
finish{
ambient 0.3
phong 0.2
reflection 0.2
}
}
quadric {<-0.1,-0.1,0>,<0,0,0><0,0,50000>,0
translate <0,0,1000>
pigment {color rgb 0.9 }
finish {
ambient 0.01
diffuse 1.5
}
}
background { color 0.8 }
object { obj1
rotate<90,0,0>
translate<0,0,0>}
このように書き換えてください。
赤字部分は自分の指定した名前が入ります。
今回はこのままで大丈夫です。
5、レンダリングのサイズを指定します。
ポブレイ右上に小さな窓が2つあります。
左側は選べるようになっているので今回は[320×240,AA 0.3]を選びます。
補足
AAとはアンチエイリアシング。
レンダリングは遅くなりますが滑らかな画像を得ることができます。
6、心の準備はいいですか?
ポブレイ上部にある緑色のアイコン「Run」を押してください。
Saveするか?と言われるので「Save」を選んでください。
画像が出てくれば成功。
「aaa.pov」と同じところに「aaa.bmp」という画像ファイルができているはずです。
エラーが出たら失敗。
初心者がエラーの原因を突き止めるのは非常にメンドウです。
そうやって勉強してくんだよ。とか言われますが。
正直、嫌になって飽きます。
初めからやり直したほうが早いかもしれません。
今回20号のリングを作りましたが。
ものによって見る角度や大きさの設定は異なります。
あと地面の高さ。
一つ一つ調整が必要で設定の正解はありません。
これらの調整方法をお伝えします。
次回をお楽しみに☆
最後にこれらの設定を伝授してくださいました学校の先生方に感謝いたします。
ありがとうございました。
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