2008年10月20日

なかよし

学校で騒いでいたら叱られる。

仕事中に喋っていたら叱られる。

 

馴れ合ってはいけない。

 

仕事は誰とでも仲良くしなければいけないのに。

それでも馴れ合ってはいけない。

 

誰も彼もが他人。

知っている人なんて誰もいない。

 

年功序列や同族経営が否とされる。

派遣社員が大勢いる。

 

けれどそれは暗黙値の無視である。

阿吽の呼吸は生まれない。

 

昨日の人は今日は居ない。

マニュアル通りであれば誰でもいい。

 

日雇い派遣。

ネカフェ難民。

 

自分のことは自分でする。

自己責任。

 

それがイイことだと思っていた。

 

けれど私は。

堪らなく寂しい。

 

隣のデスクに座っている人だって。

どうせすぐに変わってしまう。

 

最低限のコミュニケーションはとる。

全部作り笑顔。

ただそれだけ。

機械的に事務をこなす。

 

やりがいとかそういうんじゃない。

ただ馴れ合いたい。

 

最近の若者は人間関係が希薄だと言われる。

その反面、内輪でしか通じない略語を多様する。

 

これは私の憶測でしかないが。

反発なのだと思う。

 

仲良くしろ。と言われれば仲良くしない。

馴れ合うな。と言われれば仲間意識が生まれる。

 

スカートが長くなったり短くなったり。

美白だったり顔黒だったり。

 

他人を操作することはできない。

だって他人だから。

 

でも少なくとも。

大人の声は子供に響く。

良くも悪くも。

時には痛いほどに。

 

私の行っていた小学校の校訓。

「なかよし」

 

今は。

その「なかよし」が欲しい。

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