2009年4月30日

攻殻機動隊×マトリックス

こんばんわ。
ふょさんです。



ネットを語るうえでは欠かせない2作品。
(以下、レビューではありません)

自分の人格がデジタル化されネットに出回る。
人格が、上書き、複製される。

それは自分なのか。
自分とは何なのか。

人の体はモノである。
モノは嘘をつかない。
モノの存在は現実であるから。

しかし人格が自分でなかったら。
それは自分ではない。

ならば自分とは体ではなく人格なのか?
体が全部機械であっても?

私は以前から、人の妄想とPCのデータは同じ物だと思っている。
どちらも同じ電気信号であるからだ。

その信号を受けて、手で削るかエンドミルで削るか。
CADだろうが職人だろうが、やっていることは同じだと思う。

逆に、暗黙値はアナログなものだと思う。
アナログはコピーされない。
インストールして空手をマスターできるようにはならない。
マニュアルを読んで自転車に乗れるようにはならない。

職人の暗黙値だったり、機械の微調整だったりする。
それが無ければモノ作りは成立しない。

デジタルとアナログを間違ってはいけない。
見誤ると、職人の仕事をシステムに奪われる。
見誤ると、暗黙値を失い仕事が立ち行かなくなる。

例えば。

作業はデジタルである。
右から左に移すのはロボットアームでも出来る。
システムに置き換わるかもしれない。
暗黙値を必要としないもの。

仕事はアナログである。
良いデザイン、使いやすいシステム、接客、営業。
システムには置き換わらない。
暗黙値を必要とするもの。

先に。
人の妄想とPCのデータは同じ物だと言った。

私の妄想がデジタルで、コピーされるとしたら。
生きていることが単なる作業だというのか?
私が私であることすら作業だというのか?

そこは俯に落ちない所である。

そもそも科学など不完全なものだ。
ハエ一匹作れない科学などが、私の思いを数値化しようなど100年早いと言いたい。

100年経ったら出来てしまうのか。
そう思うと少し怖くなるが。

攻殻機動隊1話。
一番最初の台詞をご紹介。

>世の中に不満があるなら自分を変えろ。
>それが嫌なら耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせ。

ウィンドウを閉じれば全てが隠される。
イエスマン以外を拒絶した閉じた世界。
それ以外の選択肢がある。

自分を変えればいい。
不満は消せる。
耳も目も口も閉じないでいい。

問題は外にあるのではない。
自分自身の中にあるし、それを変えることは可能である。

これ。
ネットじゃなくてデジタルの話になってしまったです。

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