2011年7月1日

お久しぶりです

自分で言ったことを。
自分で痛感している。

 

「知る」と「判る」は違う。
「できる」と「やった」は違う。
どんなに考えても行動しなければ無意味。
モノは嘘をつかない。
暗黙知や慣れを無視して良いモノ作りはできない。

 

知ることは、ある程度できたと思う。
毎日Twitterで情報が入ってくる。
書籍も読んでいる。
そういう位置に行くことができた。

けれど、判っていない。
やっていない。
理屈などもはやどうでもいい。

 

今、手元に無数のパテの残骸が転がっている。
完成品は無い。

 

何時間もやり続け、何度もやり方を変え。
それでも足りない。
納得するまで終わらない。

単純に足りない。
ほんの数十時間で得られるものではない。

 

学生時代に、ワックスポッドの前で丸一日過ごしたことがある。
自分で切ったゴム型は扱いが難しかった。
圧力、ゴム型の押さえ方、メスの入れ方、冷やす時間。
たった1日かと笑われるだろう。
その通り、全く足りていない。
また同じ状況になれば、同じことをするだろう。

経験して理解して、それを元に原型制作や製造を行う。
それがデザインであり、設計である。

 

気を抜いたり、手を抜いたり、焦ったり、諦めたり。
全てモノに反映される。

 

作る時だけじゃない。
それを考えている全ての時間。
自分自身とそれに関わること全て。

 

どんなに正確な計算をしても。
思い通りになるのは頭の中だけ。
モノ作りとは奥が深い。

 

故に楽しい。

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