アライアンス=異業種提携。
私は、同類で集まるよりも、自分と異なるものが好きだ。
常に自分を否定し、180度方向転換することを厭わない。
けれど、多くのものを見聞きして、それを取り入れたところでどうにもならなかった。
化学反応のような楽しいことにはならなかった。
なぜか。
それは、自己が確立していないからだ。
確固たる軸があってこそ、異物が刺激になる。
軸が無いまま異物を受け入れたところで、どうにもならない。
学生の頃、情報を集めたり展示会に行ったりして、自分なりに頑張っているつもりだった。
その時、”それだけではダメだ。”というような言葉を受けたことがある。
正直、癇に障った。
だが、やはりその言葉は正しかったのだ。
インターネットで情報が得られるようになった。
それは、インターネットが発達したおかげであって、個人の力ではない。
それを、個人の力だと勘違いしてはいけない。
万人に与えられたインフラは世界を変えた。電気や水道のようなものだ。
だがそれで、個人が優れた存在になったわけではない。
価値とは、インフラを集めることではなく、インフラの上に積み上げるものだ。
インフラの上に積み上げたものこそ、自身の価値、軸であり、異物を異物足らしめる根拠。
だから、軸無くして、他と触れ合ったところで、何も起きやしない。
類は友を呼ぶ、という言葉がある。
同類だけで集まる、という意味では嫌いな言葉だが、解釈を変えてみよう。
軸が無い人間は、軸が無い人間としか触れ合えない。
アライアンスを試みて、何も起こらなかったならば。
自己の価値の蓄積が足りていない。
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