2008年7月20日

最高のデザインとは何か?

そんなもの判らない。

だが考えることは無意味ではない。

 

まず断っておく。

ここでは「デザインの定義」を商品全体のことを指す。

ザックリと素材、加工方法、販売方法など。

「見た目」だけを指している訳ではないことをご注意いただきたい。

 

仮に価値=価格だとする。

最高級品=最高のデザインとなる。

最高級品=オーダーメイドである。

1人1人のユーザーのニーズに合わせた商品。

それこそが最高のデザインである。

ニーズ=喜び=価格である。

喜びに対して金銭を払う。

決して材料費や工賃に金銭を払っているわけではない。

ピカソの絵の価格は、絵の具とキャンパス代だけではない。

そこで1つの疑問が生まれる。

 

オーダーメイド商品はコンテストで入賞できるか?

答えはNOだろう。

オーダーメイド商品は万人受けするものではない。

審査員に対してオーダーメイドすれば可能だろうが。

それは審査員の主観だ。

まぁありえないことだと思う。

ではもう1つの疑問。

コンテスト優勝作品は売れるのか?

これもNOだろう。

コンテストで優勝したという事実はプラスに働くだろうが。

利益や売り上げ個数で優勝できるわけではない。

「優勝作品」が欲しいというニーズはあるかもしれない。

だがそれは「審査員のオススメ商品」であり。

「有名人が使っている商品」が欲しいというのに似ている。

オーダーメイドでは逆に叶えられないニーズである。

自己満足を求めて、売れない商品を作るのか。

利益を求めて、デザイナーの個性を無視するのか。

どちらも正解であり不正解である。

「何を求めるのか」によって回答は変わってくる。

その回答は無数にある。

コンテストに優勝したか否かなど。

無数の回答の1つでしかないのだろう。

最高のデザインとはエンドユーザーが選ぶもの。

私はそう思う。

村上隆の作品は数千万で落札された。

欲しい人間が多いからオークションで高値が付いたのだ。

「価値=価格」だと思う。

そして売れない商品は求められていない。

ニーズが無いということだ。

ニーズを満たせるもの。

喜びを満たせるもの。

そこに価値がある。

「今年は赤が流行ります。赤を作りましょう」

メーカーやマスコミが作った偽者の流行ではないか。

「貴金属でなければジュエリーじゃありません」

低価格な異素材を好むユーザーを無視していないか。

不景気で金が無いのは判っているのだから。

そのニーズに合わせるべき。

樹脂やガラスを加工できない業者は仕事が減るかもしれない。

「多数の一般人」と「少数の富裕層」

どちらが多くの利益をもたらしてくれるかは別の話であるが。

そのようなことを知ればいい。

 

それもまた無数の回答の1つ。

あぁえーと。

「作れば作るだけ売れた」

その時代に私は小学生になってません。

目的は人の喜び。

回答は無数。

正解は無い。

ここから先は実践しなければ判りませんね。

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