07回、「CAD編」
CADと聞いて何を思うでしょうか。
機械っぽい?工業的っぽい?
初めに一つ断っておきます。
CADは最新技術などではありません。
80年代の技術です。
注。
ここで言うCADとは3Dデータです。
図面などの2Dデータは含みません。
パソコンが安くなり、ソフトが安くなり。
いろいろな分野で使うメリットが出てきただけです。
技術そのものは古いものです。
光造形自体、1980年代に存在しています。
ジュエリーや自動車、デザインや設計。
とても多くの分野で使われています。
温かさ求める分野では、温かさが出せます。
機械っぽい、温かみが無い、というのは嘘です。
その点は、また後日お話しましょう。
ジュエリーと違い。
工業製品は細かく分業されています。
特に自動車は大量に部品が必要なため、一人では作れません。
その中で、CADだけをやる人がいます。
私は設計者もやるので少し違うのですが。
とにかく分かれています。
そうするとどうなるか。
ニンジンを切ったことがない人が、カレーのレシピを書くことになります。
CADを使う人の中では、光造形の存在を知らない人がいます。
私も、積層の造型機を動かした経験はありません。
そんなデータが本当に使えるのか?
本当にモノになるのか?
毎日CADデータを作って腕を上げています。
しかし、ヤスリを握ってみて気付くのです。
おや?これはできないぞ?
それがCADの限界です。
それでも、どこかで補完して回るシステムができているのでしょう。
会社対会社では完結するかもしれませんが。
モノとしては。
パソコンでグルグルしただけでは完結しません。
その点、ジュエリーは違います。
専門の業者もありますが。
ジュエリーは車よりずっと小さく、何百もの部品を組み合わせたりしません。
大きさが違う。
単にそれだけかもしれませんが。
大きな違いがあります。
CADと手作りを両方やる人がいる。
ジュエリーの世界では当たり前かもしれません。
けれど、自動車の世界では違います。
なんだ、やっぱり手作りが大事なんじゃないか。
夢の機械じゃなかったのかよ。
そうです。その通りです。
夢の機械などではありません。
しかし、CADには別に「デジタル化」というメリットがあります。
それもまた後日。
08回「手作り編」
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