2011年10月8日

CADエンジニアのジュエリーな話_07

07回、「CAD編」

 

CADと聞いて何を思うでしょうか。
機械っぽい?工業的っぽい?

 

初めに一つ断っておきます。
CADは最新技術などではありません。
80年代の技術です。

 

注。
ここで言うCADとは3Dデータです。
図面などの2Dデータは含みません。

 

パソコンが安くなり、ソフトが安くなり。
いろいろな分野で使うメリットが出てきただけです。

技術そのものは古いものです。
光造形自体、1980年代に存在しています。

 

ジュエリーや自動車、デザインや設計。
とても多くの分野で使われています。

温かさ求める分野では、温かさが出せます。
機械っぽい、温かみが無い、というのは嘘です。
その点は、また後日お話しましょう。

 

ジュエリーと違い。
工業製品は細かく分業されています。
特に自動車は大量に部品が必要なため、一人では作れません。

その中で、CADだけをやる人がいます。
私は設計者もやるので少し違うのですが。

とにかく分かれています。
そうするとどうなるか。

 

ニンジンを切ったことがない人が、カレーのレシピを書くことになります。

CADを使う人の中では、光造形の存在を知らない人がいます。
私も、積層の造型機を動かした経験はありません。

そんなデータが本当に使えるのか?
本当にモノになるのか?

 

毎日CADデータを作って腕を上げています。
しかし、ヤスリを握ってみて気付くのです。
おや?これはできないぞ?
それがCADの限界です。

それでも、どこかで補完して回るシステムができているのでしょう。

会社対会社では完結するかもしれませんが。
モノとしては。
パソコンでグルグルしただけでは完結しません。

 

 

その点、ジュエリーは違います。

専門の業者もありますが。
ジュエリーは車よりずっと小さく、何百もの部品を組み合わせたりしません。
大きさが違う。

単にそれだけかもしれませんが。
大きな違いがあります。

 

CADと手作りを両方やる人がいる。

 

ジュエリーの世界では当たり前かもしれません。
けれど、自動車の世界では違います。

 

なんだ、やっぱり手作りが大事なんじゃないか。
夢の機械じゃなかったのかよ。

そうです。その通りです。
夢の機械などではありません。

 

しかし、CADには別に「デジタル化」というメリットがあります。
それもまた後日。

 

 

08回「手作り編」

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