2012年5月3日

次の産業革命

 

 

話が全然まとまらないから読むに耐えない。

 

 

第三の産業革命。
多くの人がそのビジョンを描き、様々な解を見受ける。

 

ある人は、ITというエンジンを動力とした何かを指していた。
効率化し、値段が意味をなさないほどに安くなる。
製造業に必要な人間はわずかとなり、別の産業が生まれる。と。

 

パーソナルファブリケーションは別の解。
大量生産からの回帰。自分用にカスタマイズして自分で作る。
製造業がもっと身近なものになり、物体ではなく作ることそのものが目的になるかもしれない。

 

極端な意見だが。
高品質低価格の果てに、価格が逆転するのではないかと思っている。
「お金を貰って作ってあげる」ではなく。
「お金を払って作らせてもらう」になる。
お金を払う対価が、物体ではなく作るという体験になる。

 

「製造業は新入社員の仕事」なんて話があるが、私は製造業が縮小するとは思わない。
材料には金がかかり、加工も、運搬も、保管も金がかかる。
時間とともに変化し、すり減って、壊れたりする。
メンテナンスや修理にも金がかかる。
良くも悪くも「金が動く」
それは、ITや金融みたいなバーチャルには代替できないもので。
良くも悪くもこだわり続ける人は無くならない。

 

ところが、話はそんな単純ではない。

 

例えばLinux。
無料で使え、カスタマイズできる(らしい)それは、身近にサッパリ存在しない。

それは年賀状のようにはいかない。
モノづくりをしたい。クリエイティブなことをしたい。という人が。
「本当に多いのか?」という疑問がある。

以前、3Dデータからオーダーメイドできる(仮想の)企画提案をしたとき。
「ゼロから作るより、選択程度の手軽なもののほうがいい」という意見があった。

実際、私が常にモノづくりに燃えているかというと、そうではないし。
メンドクサイと投げ出すことは多々ある。

 

モノづくりの楽しみを伝えたい。と思う。
だがそれは実は幻想なのではないかと思うこともある。

 

「第三の産業革命」という声はたくさん聞かれるし、実際それは起こると思う。

けれど、それはもう始まっているのか、それとも10年後なのか判らないし。
その姿は、まだ不確定であると思う。

是非、もっとたくさんのビジョンを見聞きしたい。

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