今年最後の更新。
3Dプリンタが騒がれて、けっこうな時間が経ちました。
高品質、低価格、簡単に扱える。
様々な3Dプリンタが発売され、そのたびに話題になったりしました。
けれども、私はだんだんそれらに興味が無くなってきました。
理由は、高品質低価格に向かっているだけだからです。
企業向けの3Dプリンタは、ウン千万、ウン億円のものがゴマンとあります。
それらが安くなって一般消費者に出回っているだけ。
競争競争の果てに、キヤノンとかエプソンのような大企業が数社残り。
あとは全部消えて無くなる。
技術は全てブラックボックスで、誰も触れられず興味も持たれない。
そして、家電量販店で安売りされるのです。
しかも、現状では収益源のフィラメントは海外製。面白くない。
導入、成長、成熟、衰退を辿る、既存の商品と何ら変わらない。
そんな未来では、革命でも何でもありません。
私がやりたいのはそれではない。
高品質低価格は狂っている。
そう思います。
お客様のために高品質低価格を極めるほどに、最新技術は理解されなくなり興味の対象ではなくなる。
せっかく素晴らしい環境に恵まれているのに、その幸せを感じない。
幸せを感じないその世界なんかのために、血眼になって働く。
オカシイと思いませんか?
だからといって、全部辞めて縄文時代や江戸時代に戻れというのは無理です。
いくら温かみがあると謳っても、手工芸で大量生産には挑めない。
だから、戻らない。
大量生産の先にある、新しいモノづくりの世界へ進むのです。
高品質低価格をインフラとして、その上に新しいモノづくりを築くのです。
私は3Dプリンタを作っているのではありません。
3Dプリンタの設計図を作っているのです。
設計図を公開し、これを見ている方々がアマゾンでポチって、3Dプリンタが作れる。
私はそんな世界を見たいのです。
【コンセプト】
1、シンプルで判りやすく。
2、希少な材料を使わない、難しい加工をしない。
3、全てオープンに。
4、品質、価格、物量、効率、速度を求めない。
1、シンプルで判りやすく。
シンプルというのはなかなか難しく、油断するとすぐ乱雑になってしまう。
下手をすると、作っている自分でも混乱するくらいにグチャグチャになります。
やり過ぎなくらい整理整頓しなければならないでしょう。
自分以外に判ってもらうのも難しく、これからずっとついて回る課題に違いありません。
2、希少な材料を使わない、難しい加工をしない。
Arduino、AVRマイコン、SDカード、Windows。
Windowsくらいはインフラとして扱っていいと思いますが。
特定の企業の特定の商品はできるだけ使いたくありません。
それに依存するような状態は避けたいです。
機械部分の加工について、ちょうど機械部分に取り掛かったところですが、やはり難しい。
ホームセンターが好きで、丸一日居ても飽きません。
そこにある高品質低価格の素晴らしさを噛み締めつつ、それらを組み合わせて完成品を描けない自分の無力さを悔しく思います。
3、全てオープンに。
これは比較的楽なのですが、やってみて判ったのは。
深く調べていない事は、公開しても余計に混乱を招くだけだ。ということです。
たぶん、初期のブログで見るに耐えないものは消すかもしれません。
今はまだ、それも判別できないレベルですが。。。
4、品質、価格、物量、効率、速度を求めない。
これらを価値として競争すると疲れます。
だからやりたくありません。
欲しい人は自分でやればいい。
その余地は、存分に残すつもりです。
シンプルと被りますが、余計なものは付けません。
少し物足りないくらいでイイと思っています。
研究開発費はザブザブ使いますよー。
私には、モノづくりのセンスがありません。
ヘタクソで素人なのは百も承知です。
それはいけないことですか?
誰でも最初は初心者です。
プロだって、機械と電気とプログラムを全部できる人なんて居ません。
自分が出来ないことを出来る人を素晴らしいと思う。
小さなことでも、出来ることはやる。
ヘタクソでいい、失敗していい。
何もしないで価値を理解できないで、高いだの悪いだのと文句を垂れる。
そんなの楽しくないじゃないですか。
同じ環境で幸福を感じられないのは損じゃないですか。
医者になるために医者の勉強が要るように。
幸福になるためには幸福の勉強が要るんですよ。
長文がまとまらないので打ち切り。
皆様、良いお年を。
2 件のコメント:
3Dプリンタの設計図を作っているって良いですね
設計図を作っているって
自分は他では見かけないので
すごく興味あります
自分には難しくて理解できないことが
おおいですが、
これからも更新楽しみにさせていただきます。
匿名さん
コメントありがとうございます。
他の人が難しくて理解できない部分を、判るように噛み砕きたいんです。
それを公開してこそオープンです。
専門分野の人だけに限定したくありません。
技術が上の人はたくさんいますが、私はそれを追わずに違う方針で行きます。
完全に力不足ですが、少しずつやっていきます。
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