始め、著者「はあちゅう」さんのことを知らず、タイトルだけ見て買った。
数ページ読んで、想像とは違う内容だったため読むのを辞めようと思った。
半径5メートルの中の具体的な内容を知りたかったが、この本は考え方の本だ。
この手の本は以前たくさん読んだので、今現在の私が読むことは無いだろう。
けれど偶然、Twitterにはあちゅうさんの話題が流れていて名前を知ったので
最後まで読んでみることにした。
著者の過去は実にメンヘラ的で、体験談は胸を抉られる。
そこからの復活劇が素晴らしいと思う。
ホリエモンや勝間和代さんのように、完全にあちら側の人間ではなく。
こちら側からあちら側へ向かおうとする過程に、強い執念を感じる。
その部分が最もエネルギーを使うキツイ部分であるはずで(たぶん)
だから大勢が変われないでいる。
リアリティのある体験談に、先生ではなく先輩のような親近感を感じる。
内容は買って読め。
さて。
半径5メートルというキーワードは私にとって重要だ。(最初にどこで聞いたかは忘れた)
例えば、遠い国で戦争があって100人が亡くなったら非常に痛ましいことだが。
それよりも、飼っているの金魚のほうが正直大事である。
遠いどこかのどうにもできないことにアレコレ悩んだところで意味はなく。
今日の夕飯に使う豚肉を買いに行くことに意識を注ぐものだ。
当事者意識、自分事、認識できる世界は半径5メートル程度である。
実寸で言うと、部屋よりも大きいから家1軒ぐらいだろうか。
別の本で似たような話があって「嵐の中の小瓶」と表現されていた。
世の中は嵐のように厳しく変化に富んでいるが、逃げ込める小瓶があると良いという。
逃げるというと響きが悪いが、周りに壊されない居場所。
いざとなったら逃げ込める安定があるからこそ、嵐に立ち向かう挑戦ができるのだという。
嵐の中の小瓶、半径5メートル。
全てをコントロールできる自分の居場所。
世界を変えるなどと言うと大袈裟に聞こえるが。
半径5メートルを構築するだけなら出来る気がする。
私もその半径5メートルを作れるようになりたい。
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