2018年7月22日

書籍の自炊

今、本を自炊していて、残り200冊を切ったところだ。
頑張って全て電子化しようと思う。
 
昔、本にこだわりがあった。
必ずカバーをかけて、帯も大切に保管していた。
日に当たらないようにしていたが、かなり劣化している。
昔の自分が見たら悲しむだろう。
 
だが今は違う。
カバーや栞や帯を真っ先に捨てている。スキャンの邪魔だからだ。
売上カードや紐の栞もちゃんと除去しないといけない。
自炊をすれば、まずこれ以上の劣化は防げる。
場所を気にせず大量に所有できるし、海外に持っていくのも簡単だ。
先日のような洪水で流れてしまっても、クラウドにしっかりバックアップできる。
紙で必要ならば、部分的に印刷すればよい。
 
新しい発見もあった。
例えば、カバーの内側に面白い絵が書いてあったりする。
スキャンするとチラチラと中身を見れるので、読んでいた時代を思い出す。
また、本をカッターナイフで分解すると、本の構造が判る、
だいたい何ページくらいか、どんな種類があるか、どんな本がスキャンしやすいか。
漫画と小説では印刷の範囲が違うとか。
ただ保管していただけでは判らない情報を得ることができた。
 
他にも、ハードカバーは硬い表紙をスキャンできないので捨てることになるとか。
文庫本は軽いので、タブレットでみると逆に重くなってしまうが
文字の大きさは大きくなるので見やすいとか。
文字が小さすぎるとOCRのミスが多くなり、URLは直接リンクで飛べないとか。
色々な発見がある。
 
今でこそ自炊を大量にしているが、初期段階ではあまりノリ気ではなかった。
 
重いタブレットを持ち歩く習慣が無い。
画面で読書をするのは慣れない。
読み終わった不要な本を自炊して、部屋を広くする。
またはバックアップの用途がメイン。

中国に行ったので、持っていくために積極的に自炊。
中国で日本の本を買うには電子書籍しかないので、たくさん買うようになった。
手頃なタブレットを買って、よく読むようになった。
中国でもスキャナを買って、中国の本を大量に持ち帰った。

本は電子書籍で買うようになった。
電子書籍のほうが安いし、自炊の手間が省ける。
電子書籍が無い場合でも、裁断してしまうので多少汚れていても問題なく
中古を買って自炊するようにしなった。
ゆえに、本屋で買うことは少ない。
読んでいない本でも先に電子化して、あとから読むようになった。
もし拘りがある本ならば、紙の書籍を買い直せば良い。
2冊買うくらいの拘りが無いのなら、データで十分だ。
 
それでもまだ少しこだわりが残っていて。
わざわざ紙の本で買ってPDF化すれば、データを好き勝手いじれると思ったりする。
まぁ、今のところ無くなる可能性はかなり低いだろうと思うが。
好きな本は紙で買って自炊することにしている。
 
自炊は慣れたけれど、カッターで裁断するにはそれなりの労力がかかるので。
ふと、こんな気持ちになる。
 
この本は、自炊の労力に見合った情報が入っているだろうか?
 
価値観の変化は面白いものだ。

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