中国で仕事をすると、だいたい同じ感想を持つ。
スピード感が違う。
中国で新しい飲食店ができて、潰れるまでの期間。
日本では、壁の色が変わるだけだ。
中国というと、どことなくいい加減なイメージがあるが。
ビジネスでスピードは命だ。
では、そのスピード感はどこから来るのだろうか。
・個人の権限で行う。
私はいつも、上司の許可とか、関係者の同意を得てから
みたいな台詞が出るのだが。
「さっさと決めろよ」というのが向こうの見方になる。
なぜ日本人(管理者)なのに決定権が無いのか?という言葉にはハッとさせられた。
決定権が無いなら伝書鳩だ。高い金を貰う管理者ではない。
そんなやつを客先に送り込んでくるのは失礼だ。
検討検討ばかりで何も先に進まない、日本人は礼儀正しく時間を奪う。
確かにその通りかもしれない。
中国は若くても権限が与えられていて、決定権のある人がいれば、そこで決定する。
・品質が悪い。
悪い点だが、スピード感には寄与している。
例えば、質が悪くてもそのまま出荷する。
全部が全部悪いのではなく、悪いものが混ざっているが、分別しない。
そこに時間とコストをかけない。
店に並んでいるものも、悪いものが混ざっている。
だがそれは、買う人がちゃんと見ればいい。
その代わりに価格を抑えることができるし、出荷も早い。
日本のように、小さなことでいちいちクレームを言ったりしない。
果物が傷んでいても、店が汚れていても、箱が潰れていても。
中国製だからそんなもんだよね。問題が起きてから打ち上げればいいよね。
ある意味で、心が広い。
人の命に関わる問題は別だが、分野によってはスピード重視のほうがいいこともある。
海外はユートピア、桃源郷のように思われる。
(例えばバンコクとか、ハワイとかのイメージ)
けれど時間の流れで言うならば、日本のほうが竜宮城である。
キチッとしなければならない思い込みに囚われて。
その空気に囚われて、国全体が遅くなっている。
○○をやりたい。✕✕が欲しい。
何年も経っているのに、その台詞を言っているだけ。
それでは先に進まない。
考えるだけ、議論するだけで前に進まない。
それでは粗悪な中国製に劣る、失敗を繰り返して学んだほうがずっといい。
2018年7月21日
時間の流れ
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