広州はなかなかに近代的だった。
微信でQRコードを読んで支払いができたり。
それが屋台でもタクシーでも使えたり。
モバイクが街に溢れ、それもスマホから使えたり。
京東やタオバオはAmazonに全く劣らない。
街は夜中まで大勢で賑わっていた。
諸々問題はあるにしろ、そこにいる人達はとても楽しそうだった。
それが日本との大きな違いで、明日がもっと良くなると皆が信じている世界だ。
私は今日本にいる。
日本で引っ越しをして、たくさんの書類を書いている。
不動産屋、管理会社、保証会社、貸主。
電気ガス水道、ネット、銀行、住民票、健康保険。
これらは全て別々であり、毎回名前と住所と電話番号を書かないといけない。
しかも銀行引き落としとクレジット払いは書類が別で、手続きに1ヶ月かかるから最初はコンビニで払えという。
そんなもの、ネットの画面に一度コピペして、メールなり免許証なりで本人確認ができれば一発で終わると思うのだが。
それができない。
中間の処理をしている人は、早く失業してしまえ。と思う。
半端に土地が狭いからいけない。
鬼のように広い大陸なら、直接お話しましょうなんて話にはならない。
毎日満員電車に詰め込まれるのは害悪でしかない。
あれに奪われる労力を在宅勤務に使ったらどんなに素晴らしいか。
マイナンバーどこいった。というか住基ネットって何だっけ?
管理されるのが嫌だとかぬかすやつは、健康保険証と運転免許者とパスポートを返しやがれ。
ザ・非効率。
ホワイトカラーの生産性うんちゃらとかいうのは、そこから来ているんだと思う。
けれどそれが日本だ。
もちろん嫌いだし変えたほうがいいとは思う。
しかし必ずしもダメだとは思っていない。
仕組みがそうなっているのは、どこかにメリットがあるからだ。
優劣は別にして、日本には中国とは違うメリットがある。
確かに中国は魅力的だし面白いとは思う。
けれど、日本がつまらないか?というとそうではない。
日本では中国とは違う挑戦ができる。
それは決してつまらないものではない。
楽しさ。
日本はそれを忘れている。
中国に行って、私は日本の楽しみ方に気付いた。
日本に充満した気持ち悪い空気は、広州の臭い大気より劣悪だ。
俺はそんなものには参加しない。
そうしたらきっと、日本は楽しい。
2018年8月2日
古い世界
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