2019年3月9日

3Dはもういい

学生の頃、立方体のデッサンをしていた。

遠近法で形状を決めて、影を付ける。

何回もNGを食らって辟易した私は、チートを使うことにした。

 

Metasequoiaという3DCGソフトを使うと、パースを自由に変えられる。

遠近法(パース)は遠くのものが小さく見えるというもので、物が大きくなったり視点が物に近くなるとパースが強くなる。

Metasequoiaをトレースすることで、デッサンの課題はバッチリパスできた。

 

私は元々NC加工を知っていたので、3Dデータから積層で造形する概念は容易に理解できた。

3Dプリンタという名前が出てきたのはそれより後の話で、そこから3Dにのめり込んだ。

3DCADの仕事をしたし、光造形も扱った。

3Dプリンタも買って、今は4台目を使っている。

 

しかし、正直もういいと思っている。

3Dと言っても、結局断面を切ってパワポに貼るのだ。

3Dと言っても、結局図面に落とすのだ。

3Dと言っても、結局数値をExcelにまとめるのだ。

モノづくりは「物」ではなく「作り」だ。

作りであるなら、例えばブログとかイラストでもよく、物や3Dにこだわる必要は無い。

 

ミニマリスト、捨てる技術。

奥行きがあるのは煩わしく、物のように質量があるのは邪魔なのだ。

紙ですら邪魔であり、電子化をする。

私はもう、物はいい。3Dはいい。

それは手段であって、目的ではない。

私は物に縛られていた。

 

ITなんてのはずいぶん昔の話だけど。

私はようやく、物から抜け出して電子化することにした。

私が見ている世界は古い。

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