学生の頃、立方体のデッサンをしていた。
遠近法で形状を決めて、影を付ける。
何回もNGを食らって辟易した私は、チートを使うことにした。
Metasequoiaという3DCGソフトを使うと、パースを自由に変えられる。
遠近法(パース)は遠くのものが小さく見えるというもので、物が大きくなったり視点が物に近くなるとパースが強くなる。
Metasequoiaをトレースすることで、デッサンの課題はバッチリパスできた。
私は元々NC加工を知っていたので、3Dデータから積層で造形する概念は容易に理解できた。
3Dプリンタという名前が出てきたのはそれより後の話で、そこから3Dにのめり込んだ。
3DCADの仕事をしたし、光造形も扱った。
3Dプリンタも買って、今は4台目を使っている。
しかし、正直もういいと思っている。
3Dと言っても、結局断面を切ってパワポに貼るのだ。
3Dと言っても、結局図面に落とすのだ。
3Dと言っても、結局数値をExcelにまとめるのだ。
モノづくりは「物」ではなく「作り」だ。
作りであるなら、例えばブログとかイラストでもよく、物や3Dにこだわる必要は無い。
ミニマリスト、捨てる技術。
奥行きがあるのは煩わしく、物のように質量があるのは邪魔なのだ。
紙ですら邪魔であり、電子化をする。
私はもう、物はいい。3Dはいい。
それは手段であって、目的ではない。
私は物に縛られていた。
ITなんてのはずいぶん昔の話だけど。
私はようやく、物から抜け出して電子化することにした。
私が見ている世界は古い。
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