2019年10月19日

中国語の話_9

今回は少し広い範囲の話をしよう。
 
中国語に限らず、言語学習全般について考えてみた。
読みとか書きとかをまとめてみた。
 

 
重要なのはインプットではなくアウトプット(話す)(書く)だ。
言語学習の教科書などでも、作文とスピーチが重要だと散々書かれている。
中でも「話す」は最も重要で難しい。
チャットやメールは機械翻訳を使える。音声の会話でも機械翻訳で意思疎通はできるけれど、ネイティブが話している感覚とは全く異なってしまう。
 
中国語を学ぶ日本人なら、漢字の意味はある程度判る。
しかし読み方は全然判らない。
 
そう、日本人にとって中国語の鬼門は「話す」ことだ。
「話す」ことが重要で、「話す」ことが足りていないのだ。
 
そこで、どうやったら「話す」のかを考えた。
ひたすらネット検索を繰り返した。
それではダメだと判っているが、それしかなかった。
 
それで、少しばかりヒントを得た。
ネット上の情報のほとんどは文字であって、音声ではない。
文字は検索できるが、音声でYou Tubeの中身を検索することはできない。
中国人とチャットをしても、全部機械翻訳に頼って、作業のようにコピペするだけだ。
 
そう、情報には「視覚」と「聴覚」があり、それぞれインプットとアウトプットがある。
言語学習をそれぞれの技術に置き換えて考えてみるのだ。
 
「聞く」
音声入力だ。そこそこの精度が出ているが、まだ複数人での会話を文字に起こすとなると、簡単にはできないようだ。
 
「話す」
ボーカロイドや、Kindleなどの読み上げ機能が該当する。不自然なことも多いが、ほぼ意味は判るので困ることは無い。
 
「読む」
文字認識(OCR)のかなり精度は上がっているが、もう一歩といったところだ。
 
「書く」
パソコンのキーボードだ。ローマ字入力とかピンイン入力とかを知っていないとできない。もしくは鉛筆を動かす。
 
翻訳の技術も含めて、これらの技術は急速に進歩してきているように思う。
言語学習は文系の専売特許ではない。
これはもうどっぷり理系の範疇だ。
 
パソコンに向かって「読む」「書く」ことは散々やってきた。
You Tubeで中国語の教材を「聞く」こともできる。
 
だが「話す」これだけができない。
これをどうするかだ。

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