リモートワークがしたい。
そのためには納品物のデータをメールで送れればよい。
物や設備や地理に影響されない仕事。
それは納品だけでなく、製造工程も含まれる。
データを得るために設備での試験や測定が必要ならリモートワークはできない。
試験や測定は外注にして、解析や意思決定だけを行うならばリモートワークができる。
プログラミングやシステム開発のように、パソコンで完結するものならリモートワークができる。
そう思っていた。
だが、それは違うのではないか?
仕事には調整が必要だ。
調整とは部門間のコミュニケーションや報連相だ。
調整が必要な理由は組織構造の複雑性があるからだ。
組織構造の複雑性は3つある。
・水平的複雑性(部門間)
・垂直的複雑性(上司と部下)
・空間的複雑性(離れた支社)
そう、リモートワークをすると空間的複雑性が増える。
「出社したほうが仕事がやりやすいよね」
「対面でお話ししましょう」
そんな声が出るのは、実際に会えば空間的複雑性を減らすことができるからだ。
つまりだ。
空間的複雑性の調整をうまく行うことができるか?
それこそが、リモートワークができるかどうかの鍵である。
上司や顧客の要望は?
今日のタスクは?
モチベーションの維持は?
情報共有の方法は?
進捗管理は?
そういった問題を、空間的複雑性を乗り越えて解決すること。
それがリモートワークができる条件である。
デジタル化やパソコンスキルは一部分でしかない。
空間的複雑性を乗り越えること。
それこそがリモートワークに必要な能力である。
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