2008年8月6日

ムダじゃないムダ

ジュエリーやってたとか言うと、こういう反応が多い。

「何の役にもたたない」と。

何の役にも立たない、単に飾るだけのもの。

 

その通りだ。

似たようなものにフィギュアがある。

 

想像しにくい人はガンダムのプラモなどを思い描いてほしい。

 

ジュエリーとフィギュア。

この2つはとてもよく似ている。

 

インジェクションワックスが少し硬くなったと思って欲しい。

それに色を塗ったと思えばいい。

製造工程まで同じだ。

 

そしてプラモとかフィギュアとかの客層が。

ほとんど男性だということ。

これはメンズジュエリーを開拓する手がかりにならないか?

ってネタはまた今度。

 

今日のお題は「ムダ」

 

コスト削減とか省エネとか言われているが。

仮に。

一切のムダが無い効率化された世界があったとして。

 

そこに喜びはあるか?

 

ボーっとする。

ダラーっとする。

グダグダする。

それらを除いて懸命に生活したら。

単に疲れてしまうだけだ。

 

潤いとか豊かとかは効率化だけでは達成されない。

 

iPodのイヤホンを白にこだわったのも。

裏面の鏡面にこだわったのも。

 

機能には一切の付加価値を付けないにも関わらず。

売れ行きには大きく貢献しているはずだ。

 

映画も音楽もムダなものである。

スポーツもゲームもムダなものである。

ジュエリーもフィギュアもムダなものである。

 

効率化だけでは幸せは訪れない。

 

売り上げアップ、給料アップ、コスト削減、情報開示、設備投資。

数字の上で目標を達成しただけでは従業員の幸せには直結しない。

 

隣のデスクの人とムダ話がしたい。

上司が優しくて美人の女性であってほしい。

昼休みに横になって足を伸ばしたい。

通勤電車で座りたい。

会社のそばに美味しい定食屋があって欲しい。

 

これらによってモチベーションのほとんどが決定されるのではないか?

 

例えとしてはイマイチだが。

「デスクワークはiPodを聞きながら」

それだけ生活に余裕があるってことではないか。

 

離職率が高いのどうのとギャーギャーわめく前に考えて欲しい。

 

ムダじゃないムダに気付かなければ。

ムダの価値に気付けなければ。

真の成功は望めない。

 

私はそう思う。

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