2010年11月23日

ビジネスで一番大切なこと

こちらの書籍。

俺が今年読んだ本ベスト3に入る本です。

 

ハードカバーで2000円とかしてもおかしくない内容。
他の本と混ざってしまうのがもったいないくらいです。

 

内容はぜひ読んでもらうとして。

 

気に入った部分を抜き出してみます。

IKEAの買い物はとても厄介だ。
~中略~
ところが、IKEAの愛好家は、短所をはっきり認めた上で長所を語る。立地は不便だが、それも冒険のうち。買い物に時間がかかるが、店での時間はディズニーランドのよう。面倒な組み立ても、やりがいがある。壊れやすいことですら、買ったモノに縛られない開放感は何物にも代えがたいと答えるだろう。

 

これは凄い。

運送や組み立ては苦痛、料金を払ってでも軽減したい。
それがビジネスになっている。
しかし、いつから運送や組み立てが苦痛になったのだろうか。

モノづくりは苦痛ではなく、子供の粘土細工だったはず。
その経験は料金を払ってでも体験したいもののはず。
本田宗一郎のバイクいじりには努力はあっても苦痛はなかったはず。

 

なんでも苦痛にしてしまったのは誰だ。
サービスを上げると店が痛む。
サービスを下げると客が痛む。
それは矛盾だ。
だって店員も客なのだから。

私の理想の世界。
誰も傷つかない優しい世界。

IKEAはそれを作っている気がする。
高品質でも低価格でもない。

冒険で、ディズニーランドで、やりがいと開放感がある。
その喜びを売っている。

それも店員を酷使しない方法で。

高品質や低価格が求められていたら、最新技術と人件費削減で済むだろう。
だがそうではなかった。
IKEAが受け入れられビジネスとして成功しているのならば。

私の理想とする世界はやってくる。

 

こうして無償でもブログを書いて宣伝がされている。
これ自体が喜びであるから。
(私のようなヘナチョコでなければ商品が売れる)

労働とはビジネスとは喜びであるべきだ。

 

月曜日の朝に「早く金曜の夜にならないかな」なんてことを考える世界は間違っている。

家族と一緒に畑を耕して暮らす江戸時代と、どっちが幸せか判らない。
100年も進歩したはずなのに、まったくどういうことだ。

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