26回「CADは道具」
睡眠時間確保のため、予定を変更します。
CADは単なる道具。
鉛筆がマウスになっただけで。
何も変わっていない。
CADを習うと、だいたいそういう話から始まる。
デザインや設計の能力は、何一つ強化されない。
誰でも簡単にできる魔法の杖だなんて、誰も言っていない。
字が書けるだけで出来る仕事なんて無いわけで。
CADを使えれば金が稼げるなんてことも無い。
CADは単なる道具。
蔑みの言葉のようであるが。
私はそうは思っていない。
自動車は道具である。
携帯電話もパソコンも道具である。
それは蔑まれているか?
移動、通信、データ作成。
土木や電気工事も同じ。
手作りの温かみなど無くとも。
人に求められる大切なものだ。
逆に問う。
手作りの温かみがあると。
いったい何がいいのか?
単なる道具。
それが必要だと思っている。
コンビニでおにぎりを買って食べる。
それで幸せにはなれる。
だが道具にはならない。
昨日食べたおにぎりの具は覚えていないし。
セブンイレブンだかファミリーマートだかも覚えていない。
ステキな洋服を買って。
パーティーや合コンへ行って楽しい時間を過ごす。
そのための道具である。
それを買って、豊かになれるだろうか。
そのために、それが最終目標であってはならない。
フライス盤やボール盤は道具である。
金型も道具である。
とても高価で価値のあるものだが。
それ自体が最終目標ではない。
ジュエリーは何のための道具になるだろうか。
彼女へプレゼントするための道具であるならば。
ジュエリーのライバルはティファニーでもカルティエでもなく。
レストランや映画館やディズニーランドなのだ。
マフラーや手袋なのだ。
私の中では。
CADというソフトウェアが、ドラクエよりも楽しいと思っている。
単なる道具。
それを使って、何かを行う。
だからこそ価値がある。
さて、価値があるのは何だ?
目指すべき場所はどこだ?
次回「未定」
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