31回「大切なのは手作りだ!」
コンテストのと同じデザインで。
新しく作って、身内にあげました。
(少し変えましたが)
この石座、手打ちのGコードを使い。
切削機で削っています。
白いラインはエンドミルが通る軌跡です。
ところが、切削時にZの数値を間違えてしまい。
石座が浅くなってしまいました。
これでは石が収まらない。
切削機から外してしまうと、もう一度同じ場所に合わせることはできません。
どうしましょう。
答え。
ドリルでグリグリする。
あまりに単純な答えです。
それで解決しました。
光造形の積層が粗い?
じゃあヤスリで磨けばいい。
3DプリンターやCADがあったら、職人の仕事が無くなる?
それは違います。
手作りのできる職人しか3Dプリンターを使えない。
やってみれば判ります。
一朝一夕でできるような簡単な代物ではない。
3Dプリンターはまだまだ発展途上です。
高性能なものもありますが、とんでもない値段。
家庭用のプリンターのような値段になることは無い。
それを待つならば、手作りを練習したほうが早い。
機械の発展など待っていたら、職人はどんどん先へ行ってしまい。
到底追いつけない領域へ行ってしまう。
機械を開発する人なら別ですがね。
手作りを学ぶべきは、CAD側の人間。
CADを学ぶべきは、手作りの人間です。
思えば、↑の石座はもっと簡単なGコードで良かったと思います。
斜めの部分はドリルでグリグリすれば良かった。
それなら3Dである意味は無い。
(2.5次元といいます)
石座のリューターポイントでグリグリすれば済んだかもしれません。
そしたらCADも切削機も要りません。
自分の技量が判らなければ、ここの判断をすることが出来ない。
手作りをやってみて、「これなら出来る」のラインを知らないと出来ない。
それをしないで黙って指をくわえ。
高性能で安価な機械が出るのを待つなんざ、モノづくりに携わる人の考えじゃない。
CADはコンピュータによる設計”支援”です。
全自動なんて言ってません。
次回「未定」
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