2012年5月29日

テクノロジーは

生活は便利になる。
不幸を防ぐことはできる。

 

技術は、人を幸せにしない。

 

難しいことを解明して、凄い道具を手に入れる。
それはすぐにコピーされて、珍しいものではなくなる。
そうしたらもう価値は無いから、もっと難しいことを考えなければならない。

 

繰り返し繰り返し、人はどんどん賢くなっていく。
自動車や携帯電話やロケットを飛ばしたりできるようになる。

 

ワクワクするような最新技術。
大変だけれど達成感のある仕事。

 

家事は楽になり、速く移動でき、たくさんの娯楽がある。
それで、人は幸せになっただろうか。

 

隣の芝は青く見えるもので、どれも似たようなものだ。
周りの環境は全て最高で、愚痴るくらいならもっと別のことをするべきだ。

 

全て最高。
常に最高。
不満は無い。

私は、完全に満たされてしまった。

それでは、いつ死んでも幸せ。
明日が意味を持たないではないか。

 

テクノロジーのために難しいことを考えて頭を抱えることが。
全ての人にとって良いわけではない。

不便で原始的な生活が、不幸だとは限らない。

 

だとしたら、平成と江戸はどちらかが上ではなく。
同じく横並びであって。

テクノロジーが進歩した世界と、していない世界も。
同じく横並びであるのかもしれない。

 

テクノロジーの上下は幸せとイコールではなく。
別の軸であると考えるべきだ。

 

Uターンして元の場所に戻る。
退化とか後退というのも。

幸せになれるのなら良いことではないだろうか。

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