考えて、それがモノになる。
設計やデザインがあって、そこからモノができる。
それは違う。
モノにはほとんどの場合に既成品がある。
過去のモデルチェンジが主で、新しいものを作るなんてことは滅多にない。
あったとしても、過去のデータを一切使わないなんてことは無い。
モノが最初にあり、そこから設計やデザインが生まれる。
木の棒があって、道具として使ってみる。
そこから、長さや太さや材質を変えていく。
やってみなけりゃ判らない。というのが根本にあり、最初にモノが存在しなければ設計やデザインも存在しない。
試作品、ラピッドプロトタイプというのもそうだ。
仮に、ゼロから設計デザインをしたとしても、過去の経験値を元にして試作品を作り正常に使えるかどうかを試し、さらに改良する。
先にあるのはモノである。
モノづくりの本質は作りであり、モノはその器である。
設計やデザインは、それのごく一部である。
工場の職人、加工。
実際に触れている人間には、多くが見えている。
モノを軽んじれば、モノづくりは衰退する。
パソコンの前であれこれ考えるのは凄いことだ。
けれども、それだけがモノづくりだと思わないほうがいい。
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