2013年3月19日

【読書】ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか

注。内容には触れません。

熱溶解積層式の3Dプリンタは、陶芸によく似ている。
長く伸ばした粘土を、螺旋状に積み上げていって固める。

3Dプリンタが80年代の技術だと言う前に、縄文時代の土器をデジタル化したものだ。

古来から行われているもの、自然に存在するもの。

オール3Dプリンターで作るの繊維状の家プロジェクト
http://news.livedoor.com/article/detail/7502241/

コンピュータ制御で3D空間に丈夫な糸を配置。
イメージ、ハニカムのもっと複雑なやつ。
うおおお。未来っぽい未来っぽい。

まるでカイコの繭、もしくは蜘蛛の巣。

ハイテクの行き着く先は原始。
タンポポの種さえ作れない科学は、自然から学ぶことが無数にある。

 

本の中で、なぜ生物の体は金属を使わないのか?という問いがあった。

鉄やアルミ、チタンなどの金属を使えば、もっと強い骨格や甲殻が作れるはずだが、生物がそれをやらない理由がある。

思ったのだ。
3DプリンタやNCフライスで、鉄などのもっと強い材質が使えればいいのに。
いや、道はそれだけではないかもしれない。

産業用の工作機械なら鉄を扱えるのは良いことだが。
RepRapのようなオープンソース、自己複製型の工作機械ならば、ロボットよりも生物のほうを選択することもできるかもしれない。

ネットを通じて情報はたくさん入ってくる。
けれども、物体は違う。

物体を運ぶにはエネルギーが要る。

脱炭素社会、石油を消費しないようにするためには、アマゾンでガンガン注文していてはダメなのだ。

ロボットの部品は工場から運ばれてくるが、生物の体は現地調達しなければならない。

その場で直す、その場で作る。

それが例え、弱くてキレイじゃなくても、特殊な材料や工作機械を使わないことが、良いことであるかもしれない。

3Dプリンタの材料の開発がもっと進んで欲しいと思う。

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