モノづくりの物は器。
器に価値を込める行いがモノづくりである。
では、価値とは何か。
私は今、それを探している。
デザインや商品設計のような、難しい話ではなく。
例えば、店で買い物をする時、何を基準に「買おう」と思うのだろうか。
お金と交換するだけの価値がある、それを買ったら自分が幸福になれる。
それを判断しているはずだ。
その時、価値を見ようとしているはずだ。
仕事も同じ。
一ヶ月のうち、何をして給料を貰っているのか。
給料が安いとか仕事がキツイとか、いったい何を基準に言っているのだろうか。
今日一日、給料に相当する仕事をしたのか。それはどうやって測ったのか。
答えられないならば、価値が見えていない。
価値=幸福。
最大化すべきものだ。
物が無かった時代は、物が増えれば価値が増えたかもしれない。
テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、自動車、携帯電話。
今でも価値は存在するのだが、私達はもうすでに価値を享受してしまっていて。
わざわざ買い換えたとしても、価値の増加を感じることができない。
かなり前だが、携帯の機種変をしても感動しなくなった。
それ以来、興味が薄れてしまった。
リモコンのボタンが増える、これ以上画質が上がる。
家電製品に追加された1回も使わない機能は、価値に含まれない。
この本に書かれていた。
努力とは、苦労しないための工夫である。
価値が増えるのは努力。
価値が増えないのは苦労。
苦労は美徳ではない。
努力が美徳なのだ。
苦労を辞めて努力をしろ。
日々の仕事にも繋がる話だろう。
仕事関連の話でもう一つ。
「労働力の再生産」をご存知だろうか。
前に他の本で見かけたまま忘れていたのだが。
この本にも、判りやすく載っている。
実際どうなのかは判らないが。
簡単に言うと、「価値を生み出しても給料は増えない」
という考え方。
最近、この手の本を漁り始めたので、この話は、また後日したいと思う。
ブラック企業とか騒がれて、あたふたしている就活生や新入社員には、思考回路をひっくり返すのに丁度いい本だと思う。
私が今言いたいのは「価値とは何かを考えろ」ということだ。
苦労して金を手に入れ、価値の無い商品に金を出し、金が減りゴミを増やし。
価値の無い商品が売れ、それを作る労働を強いられる。
世界全体の価値が落ちる。幸福が減る。
価値=幸福。
その逆は、苦労。
苦労を減らすことが努力。
努力は、価値を増やすこと。幸福を増やすこと。
医者になるために医者の勉強が要るように。
幸福になるためには幸福の勉強が要る。
だから、価値とは何かを考えろ。
どこかの大企業ではない。
今、あなたが、価値とは何かを考えろ。
正解は無いかもしれない。だが考えろ。
そうでなければ世界は狂う。
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