2015年5月17日

行きたい場所

輝いている人がいる。
似たようなことをしていたはずなのに、そこに行くことは出来なかった。
努力とか才能とか、もちろん自身の問題なのだけれど。
たぶん、行きたい場所は行く場所ではない。

楽器を演奏する人、絵を描く人、プログラムを書ける人、粘土細工を出来る人。
輝いている人、羨ましいと思う。そこに行きたいと思う。
だがそこは、行く場所ではない。

場所、空気、世界。
それは行く場所ではない。自分で作るものだ。
だから奪えない。貰えない。
作る以外にはない。

それはきっと価値と同じなのだろう。
器の大きさは、自分の身体の外側にもある。
纏う空気、それも器。
人は死ぬまで自身の空気の中に居る。

理想の場所は求めるのではない。
すでにそこにある。
器を広げれば見えるようになる。

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