2015年6月7日

GIVE

価値とは得るものではなく、支払うものではないか。
金を払って商品を買う、商品を売って金を得る。
重要なのは得るほうではなく、支払うほうだ。

 

世界にはそもそも何も無く、その中で価値を提案し提供する。
提供、支払うこと。そうすれば生きられるのではないか。

 

何も無い世界で、何かを探したり集めるのは無意味だ。
道具にはなる。そこらへんに転がっている石ころと同じだ。

 

鬼ごっこや隠れんぼをして楽しむ。
祭りを催すようなもの。
焚き火を囲んで歌って踊るのに、著作権もCDもmp3も要らない。

 

金を払うのは、それに価値があると認めることだ。
それがある世界を肯定するということだ。

 

絵や音楽は何の役にも立たない。
だが、それに金を払うということは、作る人間の存在を認める、それのある世界を認めるということだ。
逆に金を払わないということは、それの無い世界を肯定するということだ。

 

芸術だけじゃない。技術もそれと同じだ。

 

水泳で息を吸うためには、しっかり吐かなければならない。

 

例えば、Wikipediaとか、フリーソフトとか、シェアとかはきっと、そのたぐいのものだ。
価値の蓄積とは、得たものの蓄積ではなく、支払ったものの蓄積なのだ。

 

GIVE、GIVE、GIVE。
それをやらなくてはいけない。

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