2016年4月30日

パッケージ化

私は以前、コミケに同人誌を出したことがある。
今後もまた出そうとしているのだが、その中で気付いたことがある。

事務手続きをする、小説や絵を書く、一つの作品に仕上げる、業者に発注する。
これら全てが揃わなければならない。
製品として店に並ぶ、そのためのパッケージ化が要る。

 

例えば絵を描けたとして、それは凄いことだけれど飯が食えるわけじゃない。
(同人で食えるかという話は別にして)

小説やアニメなどの物語があるから、〇〇というキャラクターが成り立つ。
それが無いオリジナルでは、単に綺麗な絵でしかない。
版権使用の許可を取ったり、集客や課金システム、これがコミケというイベントにあたる。
それが無ければ売ることはできない。

面白い小説を書けても、表紙の絵が素敵でなければ手に取ってもらうことが出来ず。
内容がどんなに素晴らしくても人目に触れることが無い。

某方はサークルを何年も続けてファンになってもらうことが重要だと言っていた。
例えば、人目を引くロボットの模型があって、それが登場する小説を販売するといった具合なら、ロボットの模型に興味のある人を集客することができる。

 

特出した技能があっても、販売できるパッケージ化ができなければ金にならない。
私個人がどれだけ凄いモデリング能力があっても、機密保持契約やサーバーのセキュリティがしっかりしていて、偉い人のハンコが無ければ自動車部品を作ることはできない。

以前ジュエリーを買ったとき、プレゼント用の箱と袋とメッセージカード、それを全部合わせて百貨店の袋に入れてくれた。
全部を合わせて、一つの製品。

 

パッケージ化。

全部を一人でやる必要は無いが、最終的にパッケージ化することをイメージして、それに必要なパーツを集めていくことこそが、やるべきことではないだろうか。

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