2016年5月3日

物体からの脱却

本に書かれていた話。
荷物はスーツケース1個で、世界中どこでも仕事が出来たら理想だ。

 

夢物語だと思っていたが。
私は、スポーツバッグ2個背負って、8か月中国に出張に行ってきた。

理想通りとはいかないし、周囲のバックアップがあってこそだが。
あながち夢物語ではないのだと感じた。

 

家:会社がサービスマンションを契約。
家具、家電:サービスマンションに付属。
衣類、食事:現地の店で買う。
これらは身分証明と金さえあればできるから、パスポートとクレジットカードがあればよい。
(会社のバックアップによるところが大きい)

 

個人PC:4万円のノートPCを使用。
個人携帯:SIMフリー端末を使用。
SIMカード:会社契約(個人でもできる)
非力だがメールの送受信や検索はできる。
中国のネット規制があるためVPNを使用。
SIMカードはプリペイド式なので現地の銀行口座は要らない。

 

仕事の設備:会社のものを使用。
仕事の技能:頭の中にあるものを使用。
これらはセキュリティ上の問題から、持ち込んだり持ち出したりすることが出来ない。
個人が物理的に所持してはいけないものだ。

 

持って行ったものは主にこれだけ。
・パスポートケース(パスポート、クレジットカード、海外保険、現金)
・5着程度の洋服。
・風邪薬、胃薬、ビタミン剤。
・ノートPC、携帯電話。

 

当然だが、中国にも人が住んでいる。
だから食べ物や日曜品は売っているので困ることは無い。

そう思えば、全ての物を所有しなければならないというのは変な話ではないだろうか。
家や車や家電は、整備や修理など現状維持に金がかかる。
家の2割を占有しているなら、家賃の2割をその物体にかけている。
片付けや掃除やゴミ処理に頭を悩ませたり、冷蔵庫の中身の賞味期限を心配しなければならない。
部屋がゴミ溜めになっているのに、使いもしない新製品に飛びついてお金を使う。
↑これは俺だ。

私達が生きるために必要な物体は、本当はもっと少ないのではないだろうか。

次回へ続く。

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