2016年5月22日

物を捨てる

海外出張を経験し、必要な物体は驚くほど少ないことに気付いた。
最近、片付けの本をたくさん読んでいて、ミニマリストに憧れている。

だが実際は、見るに堪えない汚部屋だ。
私は今まで、物理的に増えることが良いと考えていた。
古い話だが、炊飯器、洗濯機、エアコン、テレビ、自動車など、増えるほどに豊かになるという話を無意識に信じていた。

多趣味ということもあって、例えば工作用の工具や材料などが膨大に置かれている。
本が好きで買いまくっているため、足の踏み場が無いほどだ。
どうしたら捨てられるのか、色々な本を買った結果、ようやく着手できてきた。

 

【本】
今まで。
物体の本→読む→自炊。(物体が欲しかったらもう一度買う)

これから。
電子書籍→読む。(物体が欲しかったらもう一度買う)

こうなった理由は2つある。
海外出張で電子書籍に慣れた。
自炊がめんどくさい。

もう一度買うなんて勿体ないと思うかもしれないが。
その程度の愛情しか注げない物体なら買わなくよい。
ちなみに2回買った本は無い。

それから、自炊する労力に見合わない本は、自炊しない。
そういう本はゴミ箱か、図書館に寄付だ。

読む読む言って読まない本をたくさん自炊していると。
カバー下にこんな絵があったのか!とか、学校の教科書は凄く頑丈にできている!
という発見がある。
本は読まれてなんぼであり、教科書をどれだけ溜め込んだところで何の役にもたたない。

 

【服】
これも本と同じく、着ない服は無くてよい。
着ない服が10着あるのを辞め、着る服が1着あればよい。(それなら10倍の値段でもよい)

体は1つだし、1日は24時間だ。
着ている服しか効力が無い。
長い時間着ているものは、多くの資金を投じてよい。

1週間168時間のうち。
42時間はパジャマ、30時間は部屋着、36時間は普段着、60時間はスーツ、下着は168時間。
時間に応じた金を出すべきだ。
着ない服は捨てる。
靴も同じだ。

 

【収納】
今まで悩んだ部分だ。
収納を増やして整理する→収納を減らして物量を減らす。
この2つを繰り返し、結局片付かない状況になっていた。

本から学んだことは、まず収納を減らす。
溢れたら物を捨てる。
必要なのは整理ではなく、物量を減らすことだ。
絶対量が減れば、整理する労力も減る。
溢れてしまったものは、必要にせまられ仕方なく片付ける。
それは、別の収納にしまいこんではいけない。

見つからないものは、無いのと同じだ。

 

まだ道半ばだが、心がけていることをいくつか挙げようと思う。

未使用のものでも捨てる。
勿体ないと思うが、そんなものを買った自分が悪い。戒めのために捨てろ。

紙類はスキャン。
本をスキャンすれば検索できる。スキャンの労力も払えない本なら捨ててしまえ。

思い出は写真に撮る。
大事なのは保存ではなく、覚えていることだ。
プレゼントの処分に困るなんて、あげた人だって望まない。

保管には金がかかる。
5万円のマンションの1割を占拠しているなら保管料は1万円だ。しかも古く劣化する。
それよりも、店が倉庫だと思えば、常に新品を手に入れることができる。
店で買えないほどレアなものか?
例えば、お米は10キロを買うよりも、3キロを買ったほうが新鮮なものを食べられる。

買置きは要らない。
同じものを大量に買っておくと、新品を買う喜びを失う。

 

引っ越しをすると綺麗になるというが、その通りだ。
本を溜め込んでも、電子化しなければ中国出張に持っていけない。
出張でも引越しでも、わざわざ持っていく労力を払うほどの価値があるのか?
それを基準に捨てたらどうか。

 

そして、買うときもそれを意識する。
使わないんじゃないか?
捨てることになるんじゃないか?
処分に困る大きさや素材ではないか?
処分に金がかかるなら、それも商品の値段のうちだ。

今まで巨大なデスクトップを買っていたが、次はノートPCにするつもりだ。
車が無いと運べないタワー型は、引越しに困る。

 

物が増えれば幸福になる時代は終わった。
電話やカメラやメモや地図がスマホに入り、むしろ物は少なくなるはずだ。

 

中国出張に持っていけるもの。
それをハードディスクに詰め込んでいこうと思う。
物体を3Dデータにして持っていくのもありかもしれない。
電子化、デジタル化は、実生活にも及んでいる。

 

物が要らない世界で、モノづくりは何を作るべきか。
学べるのではないだろうか。

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