2019年10月12日

中国語の話_3

中国語ができるようになるために。
聞くよりも話す必要がある。
じゃあ話せよ。
 
では、日本語で何か喋ってください。
そう言われて、何を喋るだろうか。
これは言語の問題ではない。
コミュニケーションの問題だ。
 
そう、ペラペラお喋りをするのが得意な人ならいい。
だが、そうでない人には課題がある。
喋る内容が無いのだ。
 
いやいや、中国に住んでいるのだから喋る機会があるでしょう。
それは違う。
 
例えばコンビニで買い物をするとき、言葉は必要だろうか。
レジの数字を見て金を払うだけだ。
キャッシュレスな中国では、微信のバーコードを見せるだけだ。
言葉なんて使わない。
 
袋要りますか?
お持ち帰りですか?
温めますか?
それ以外にペラペラ話し始めたときは、大抵宣伝広告だ。
(今なら○○がお買い得で2個買うとなんちゃらみたいな)
 
都市部の外資の外食チェーン(バーガーキングやスターバックス)なら
英語が通じる可能性が高い。
こちらがまごまごしているとカッチリ切り替えて流暢な英語を披露してくれる。
ラージとかアイスとかを英語で言えばいい。
ダークモカチップフラペチーノの中国語を覚える必要は無い。
 
タクシーに乗るときも、スマホの地図を指し示して「ジュリジュリ」と言えばいい。
「ここ」这里(zheli)
「右側」右边(youbian)
「左側」左边(zoubian)
「正面」前面(qianmian)
このくらいで事足りる。
いざとなったらスマホの翻訳アプリを使えばいい。
 
ネット通販なら百度翻訳(googleは使えない)で訳せばいい。
Amazon、淘宝(タオバオ)、京东(ジンドン)で快適な通販生活が満喫できる。
 
そう、中国語に住んでいても中国語なんか使わない。
使わなくても困らない。使う理由が無い。
 
実際、俺と同じように年単位で駐在をしているのに言葉が喋れない駐在員は珍しくない。
これが現実だ。

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