2022年10月22日

物は負債である

引越しをする。
部屋にあるものを片付けてダンボールに詰める。
非常に面倒だし、埃が出て腰が痛くなり土日が潰れる。
何も生産していないのに疲れる。
 
冷蔵庫、洗濯機、ベッドは普通の車では運べない。
軽トラを借りるか業者に運んでもらわないといけない。
 
自転車や布団はダンボールに収まらない。
パソコンは壊れないように梱包しないといけない。
紙や本は重い。
 
物の管理、保管、修理、運搬、廃棄には、金と労力と時間がかかる。
物が多ければ多いほどコストがかかる。
物は負債である。
 
昭和の時代なら、冷蔵庫、エアコン、テレビ、自動車が増えて豊かになった。
物が増えれば豊かさが増える時代だった。
 
だが今は違う。
PC、タブレット、スマホは増えたのではない。
電話、オーディオ、電卓、ラジオ、テレビ、ワープロ、FAX、テレビ。
様々なものを消滅させてきた。
物を減らすための物である。
 
所有にはもう重きが置かれなくなった。
管理しきれない物体に囲まれるのはゴミ屋敷である。
 
CDやDVDは劣化して再生できなくなる。
サブスクのほうが優れている。
本は重くて持ち運べないが、Kindleなら外国からでもアクセスできる。
 
本当に、物体が増えれば豊かさが増える時代は終わったのだ。
所有は豊かさの指標ではないのだ。
 
さあ、ものづくりは、製造業は、どのあたりに価値を見出すのだろうか。

0 件のコメント: