2013年4月14日

【3Dプリンタ】第20回「造形不具合」

3Dプリンタで狭い範囲を造形しようとすると、デロデロかスカスカになって形にならない。
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予想だが、下の層が冷えて固まる前に上の層を積もうとするため、形状が崩れてしまう。

解決策としては、積層にある程度の面積(50x50くらい)をもたせてやることで、一層あたりにかかる時間が長くなり、硬化してから次の層に移ることができる。
このように、複数個配置することで解決できる。
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とある方からのアドバイスで、冷却ファンで固めてしまうという手を知り、さっそくファンを作成。
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ところが、エクストルーダの温度が下がり過ぎて材料が出なくなってしまう。
極小のファンにする、もしくはエクストルーダに風が当たらないように、覆いを作る必要がある。

ではその覆い、どのように作るのか。

例えば、薄いレンガ、タイル、セラミックのような素材だろうか。
エクストルーダは200度にもなるので、瞬間接着剤は使えない。それに耐えるセメントのような接着剤か、ボルトなどの固定方法を考えなくてはならない。
まだ試せていない。

 

話は変わって、材料の反り。

造形品は熱を持っており、周囲から冷えていく。
冷えると収縮するので、後から冷える中心部が、周囲を引っ張ってしまう。
結果的に、テーブルから剥がれて浮き上がってしまう。
これは、大きい(長い)ものに顕著に現れる。

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また、底面積の狭い造形品の場合、テーブルにしっかり張り付いてくれず。
反りが手伝って、完全に外れてしまうこともある。

これも、とある方からのアドバイスで、両面テープを用いることで解決した。
両面テープは熱で弱くなるので、強いタイプを使用。
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以前、他の方の造形物を拝見させてもらったとき、凄く綺麗で驚いた。
原因か判らないが、テーブルにガラスを敷いているそうだ。

ガラス欲しいお。。。

ということで買ってきた。
なんと200度まで耐える耐熱ガラス(鍋敷き)
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両面テープでは剥がれてしまうので、クリップ(挟むやつ)で固定。
ドーナツがファンシーだ。
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こうすればああなるんじゃないか?
あれがイイんじゃないか?
あれが悪いんじゃないか?

妄想は無料だ。何を考えてもいい。
だからこそ、アイディアに価値は無い。

「出来る」は妄想で、「やった」は経験なのだ。

こうしたらああなった。
どう足掻いても、事実は事実なのだ。
モノづくりのモノは嘘をつかない。つけない。誤魔化せない。

手をこまねいている場合ではない。
さっさとやってしまえば悩む必要はない。

工芸用の小さなタイルを買わなかったことを後悔した。
タイルを耐熱接着剤で固定すれば、エクストルーダを改良できたかもしれない。
などということを言っても無意味なのだ。

「やった」こそ「経験」、「経験」こそ「価値」

価値は思い悩むことではなく、行動することだ。

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