2014年8月31日

3Dプリンタが壊れたら?続き

過程は前回の記事を参照。
ノズル(ホットエンド)の詰まりを修理することにした。

こいつ。
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分解。
フィラメントは予め、ホットエンドをONにして抜いておく。
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さらに分解。
ここまできて、アルミブロックが硬くて外れなくなってしまった。
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専門家にアドバイスを頂き、加熱すると良いとのこと。
加熱し過ぎないよう、一度組み直してヒーターをオン。
加熱したままスパナで回し、無事に取り外すことができた。
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次のテフロンチューブも外せなく、ペンチで引っ張ると千切ってしまいそうで怖い。
ここでも加熱すると良いそうなので。
ハンダゴテで恐る恐る加熱(燃えないか?燃えないのか?)
無事に抜くことができた。
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テフロンチューブは焦げたフィラメントが詰まっていたので。
ラジオペンチで慎重にモミモミした。
ボロボロに傷付いてしまったが、なんとか中身を出すことに成功。
新品があれば交換したいところ。
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金属部分はガスコンロで焼いてゴミを燃やす。
その後、裁縫用の針では0.4の穴に通すことができなかったので。
ビーズ用の針を通してみる。
細い金属ワイヤーなら同じように通せそうだ。
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根元のほうは穴が太いので、内側の掃除を試みる。
細いブラシを探したら、歯間ブラシがあった。
(良いアイデアと思ったが、既出だった)
だが持ち手が太くて奥まで入らない。
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先端を外して加熱。フィラメントに差して長くした。
毛がちょっと燃えた。
(これも既出。教えていただいた)
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最後にパソコン用のエアダスターで吹いて完成。
ちゃんと穴の向こうが見える。
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組立ててカプトンテープを巻き、修理は完了。
正常に造形ができるようになった。
めでたしめでたし。
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ゴミや埃やフィラメントの不純物が入って、ホットエンドが詰まる。
時間の経過とともに蓄積していき、避けることはできない。
必ず詰まる。

もしも、各家庭に3Dプリンタが設置される未来が来るとして。
選択肢は2つ。
私のように修理を行うか、ホットエンド全体を交換するか。
それが出来なければ、3Dプリンタは1年も経たず使えなくなる。
これは重要な課題だ。

2Dプリンタでも、ヘッドのクリーニング機能が付いているし。
インクと一緒にヘッドを交換する機種もある。
交換、もしくはメンテナンスできなければ、使い続けることができない。

安い!とか、綺麗!とか。
精度や価格ばかり見ていないだろうか。
壊れたら手も足も出ず、試行錯誤に飽きたら放り投げるだろう。

「壊れたときどうするのか?」

3Dプリンタを選ぶときは考えて欲しい。

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